ピアノを弾いていて「ペダルの音がうるさい」と感じると、故障なのか、踏み方の問題なのか、床に響いているのか判断しにくいものです。特に電子ピアノはヘッドホンを使えば静かだと思われがちですが、ペダルを踏むときの物理的な音や振動までは消えません。
ペダル音は、原因によって対策がまったく違います。この記事では「コトン」「ドン」「ギシギシ」「キーキー」など音の種類から原因を切り分け、電子ピアノとアコースティックピアノそれぞれの対処法、集合住宅での防振、踏み方の見直しまでわかりやすく整理します。
ピアノのペダル音がうるさいときは、まず音の種類を切り分ける

ペダルから音がするときに大切なのは、すぐに「故障」と決めつけないことです。ペダルには機械的に動く部品があり、正常な状態でも多少の操作音は出ます。一方、以前にはなかった異音や、本体が揺れるほどの衝撃音は調整が必要なことがあります。
| 聞こえる音・症状 | 考えやすい原因 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| コトン・カタッ | ペダル機構そのものの操作音 | 音量が急に大きくなっていないか |
| ドン・バタン | 強い踏み込み、戻し方、床への振動 | かかとを床につけて操作できているか |
| ギシギシ | ペダルアジャスター、本体のがたつき、部品の摩擦 | 設置状態とアジャスターの接地 |
| キーキー・金属音 | 可動部の摩擦や経年変化 | 以前から同じ音だったか |
| 階下でドンドン響く | 床へ伝わる振動 | マット、設置位置、ピアノの安定性 |
「コトン」「カタッ」は正常な操作音の場合がある
電子ピアノのペダルは、踏み込むと内部のセンサーや可動部が動きます。そのため、音源のボリュームをゼロにしても、ペダル自体の操作音が完全になくなるわけではありません。ローランドも公式サポートで、ペダル操作では物理的な音や振動が発生し、ピアノ本体の設定では軽減できないと案内しています。
音が小さく、購入時からほぼ同じで、本体のがたつきやペダルの引っかかりがないなら、構造上の操作音である可能性が高いです。反対に、ある時期から急に大きくなった、片方のペダルだけ鳴る、踏み心地まで変わった場合は設置や部品の状態を確認したほうがよいでしょう。
「ドン」「バタン」は踏み方と床への衝撃を疑う
ペダルを勢いよく踏み切ったり、足をペダルから離してから踏み直したりすると、底まで当たる音が強く出やすくなります。戻すときも足を一気に浮かせると、ペダルが上限位置に当たって音が出ます。
このタイプは故障ではなく、操作方法によって大きく変わることがあります。特に初心者や子どもは、手の演奏に集中するあまり足を「踏みつける」動きになりやすいため、ペダルを足から離さず、かかとを支点に小さく動かす練習が効果的です。
「ギシギシ」は設置状態が原因のこともある
ギシギシ音がすると、内部部品の故障を想像しやすいですが、電子ピアノでは本体の設置状態が原因になるケースもあります。カワイの公式FAQでは、ペダルを踏み込んだときのギシギシ音について、ペダルアジャスターが床面に正しく接地していない可能性を挙げています。
毛足の長いカーペットでは、見た目には接地していても実際には浮いていることがあります。逆にアジャスターを出しすぎると、本体がわずかに持ち上がってがたつく場合があります。ペダル周辺から異音がしたら、まずピアノ全体が安定しているかを確認するのが負担の少ない方法です。
音ではなく「響きがうるさい」場合は別問題
「ペダルを踏むと音がうるさくなる」という悩みの中には、機械音ではなく、ダンパーペダルで音が長く残りすぎることを指している場合もあります。右ペダルを踏むと複数の音が共鳴しやすくなるため、踏み替えのタイミングが遅いと響きが濁り、結果として騒がしく聞こえます。
この場合、防音マットや修理では解決しません。和音が変わる場所で一度ペダルを上げ、新しい音を弾いた直後に踏み直す練習をすると改善しやすくなります。物理的なペダル音と、演奏上の響きは分けて考えましょう。
電子ピアノのペダル音がうるさい原因と対策

電子ピアノは音量調整やヘッドホンが使えるため、アコースティックピアノより騒音対策をしやすい楽器です。ただし、鍵盤とペダルは実際に動くので、操作音と振動は残ります。特に集合住宅では「演奏音は聞こえないのに、コトコト、ドンドンという振動だけ伝わる」ということがあります。
ペダルアジャスターを床にきちんと接地させる
据え置き型の電子ピアノには、ペダルユニットの下に高さを調整するアジャスターが付いている機種があります。ここが床から浮いていると、踏むたびにペダルユニットがしなったり、本体側に力が逃げたりして、余計な音が出やすくなります。
カワイは、アジャスターを床面にぴったり接地させるよう案内しています。ただし出しすぎても本体ががたつく原因になります。機種によって構造は異なるため、取扱説明書を確認しながら調整してください。移動後に異音が出始めた場合は、設置し直したときにアジャスターの高さが合わなくなった可能性もあります。
ヘッドホンでもペダル音と振動は残る
ヘッドホンを使えばスピーカーからの演奏音は抑えられますが、ペダルを踏むときの物理音は消えません。ローランドも、ハンマーアクション鍵盤やペダルの操作で発生する物理的な音や振動は、本体設定では軽減できないとしています。
つまり、夜間にヘッドホンを使っているから必ず静かとは限りません。演奏者には小さな「コトン」に聞こえても、床へ伝わった振動が階下で「ドン」と感じられることがあります。集合住宅では、耳で聞こえる音量だけで判断しないほうが安心です。
本体の脚だけでなくペダル側の接触も見る
電子ピアノ用の防振対策をするとき、本体の左右の脚だけにゴムを入れればよいとは限りません。ペダルユニットが床に接地する構造なら、その部分からも振動が伝わります。脚だけを持ち上げた結果、ペダルアジャスターが浮いてしまうと、かえって不安定になることもあります。
マットやインシュレーターを追加するときは、ピアノ全体の水平と安定性を保つことが重要です。ローランドも、防振マットやインシュレーターを使う場合は、ピアノの安定感を損なわないものを選ぶよう注意しています。
ポータブル型の単体ペダルは滑りにも注意する
据え置き型ではなく、キーボードタイプの電子ピアノに単体のフットペダルをつないでいる場合、ペダル自体が床を滑ることで音が大きくなることがあります。踏むたびに本体が前へずれ、床とこすれて「ゴトッ」と鳴るなら、滑り止め付きのマットなどで位置を安定させると改善しやすいです。
ただし、厚いクッション材の上に置いてペダルが沈み込むと、操作感が変わることがあります。柔らかければよいわけではありません。踏んだときに位置が動かず、足首の動きを邪魔しない程度の安定性を優先すると使いやすくなります。
アコースティックピアノのペダルがギシギシ・キーキー鳴る場合

アップライトピアノやグランドピアノでは、ペダルから複数の機構を通して内部の部品を動かします。そのため、音の発生場所は足元とは限りません。ペダルを踏んだときだけ本体内部や下前板付近から音がするケースもあります。
可動部や接触部の摩擦で異音が出ることがある
アコースティックピアノは多くの木製・金属製部品で構成され、ペダル操作でも複数の部品が連動します。温度や湿度の変化、経年による摩耗、ネジや連結部の状態などによって、以前はなかったきしみ音が出ることがあります。
異音が演奏に支障を出していなくても、原因は一つとは限りません。ヤマハは調律師の仕事について、調律だけでなく、演奏や環境変化による部品の消耗や故障への調整・修理も含むと説明しています。ペダル異音も、必要に応じて調律や点検の際に相談するのが確実です。
家庭用の潤滑油を自己判断で使わない
「キーキー鳴るなら油を差せばよい」と考えたくなりますが、ピアノ内部には木材、フェルト、金属など性質の異なる部品があります。家庭用潤滑剤が別の部品に付着すると、汚れや動作不良につながる可能性があります。
異音と同時に踏み心地が変わったら点検を優先する
単に小さなきしみ音がするだけでなく、「急に軽くなった」「途中で引っかかる」「戻りが遅い」「右ペダルを踏んでも音が伸びにくい」といった変化があるなら、操作音だけの問題ではない可能性があります。
この場合は、練習で踏み方を変えて様子を見るより、早めに点検を依頼したほうがよいでしょう。特に古いピアノや長期間調律していないピアノでは、ペダル以外の調整も同時に必要になっていることがあります。
ペダルを踏む「ドン」「バタン」を小さくする踏み方

機械的な異常がなくても、踏み方でペダル音が大きくなることがあります。演奏上も、足を大きく上下させるより、かかとを支点にして必要な範囲だけ動かしたほうがコントロールしやすくなります。
かかとは床につけたままにする
基本は、右足のかかとを床につけ、足の指の付け根付近でペダルを操作する形です。島村楽器のピアノインストラクターによる解説でも、かかとを地面につけ、足裏の指の根元を意識して踏む方法が紹介されています。
かかとが浮くと脚全体を上下させる動きになりやすく、ペダルを必要以上の力で踏み込みがちです。体のバランスも崩れやすいため、まず椅子の位置を調整し、無理なくかかとを床につけられる姿勢を作ることが大切です。
足をペダルから毎回離さない
ペダルを上げるたびにつま先を完全に離し、その後に上から踏み直すと、ペダルへ足が当たる音と、底まで勢いよく踏み込む音の両方が出やすくなります。足裏とペダルの接点を保ち、足首を使って上下させると、動きが小さくなります。
「強く踏む」より「ペダルの動きを足で最後までコントロールする」意識のほうが、騒音対策にも演奏の安定にもつながります。速い曲でも、力任せに踏みつける必要はありません。
戻すときの音も確認する
ペダル音というと踏み込む瞬間だけ気にしがちですが、実際には足を戻したときに「カン」「パタン」と鳴っていることもあります。ペダルの上端まで足を一気に離さず、足裏で戻りを受け止めるようにすると音を抑えやすくなります。
練習するときは、いったん演奏せず、右ペダルだけをゆっくり10回ほど上下させてみるとわかりやすいです。踏み込む音と戻す音のどちらが大きいか確認し、その後に普段のテンポで同じ動きができるか試します。
スマートフォンで足元だけ録音すると原因を見つけやすい
弾いている本人は演奏音を聞いているため、ペダルの衝撃音に気づきにくいことがあります。スマートフォンを床に近い位置へ置き、短い曲を足元中心で録音すると、ペダルの音がどのタイミングで出ているか確認しやすくなります。
ただし録音の音量は、階下で実際に聞こえる大きさをそのまま再現するものではありません。録音は踏み方を確認するための目安として使い、防振対策の効果は床や建物の条件も含めて考えましょう。
マンションや集合住宅で階下へのペダル音を減らす方法

集合住宅では、空気中を伝わる演奏音だけでなく、床や壁など建物を通って伝わる振動への対策が重要です。電子ピアノでヘッドホンを使っていても、ペダルや打鍵の振動が残るため、設置方法まで含めて考える必要があります。
防振マットは「床への振動」を減らす目的で使う
電子ピアノの下に敷くマットには、床の傷防止が主目的の薄いものと、防振を意識した厚みや構造を持つものがあります。階下へのペダル音が気になるなら、見た目だけでなく防振用途が明記されている製品を選ぶほうが目的に合います。
ローランドは公式サポートで、防振マット、吸音ボード、インシュレーターなどの利用を案内しています。なお、マットを重ねれば重ねるほどよいとは限りません。ピアノが揺れたり、ペダルアジャスターが正しく接地できなくなったりすると別の音が出るため、安定性も同時に確認します。
壁にぴったり付けず少し離す
ピアノ本体が壁に密着していると、振動が壁へ伝わりやすくなることがあります。ローランドは、壁から10〜15cm程度離して設置することを推奨しています。スペースに余裕があるなら、まず壁との接触や近すぎる設置を見直してみましょう。
ただし、部屋の広さやコンセント位置、転倒防止などの事情もあります。無理に大きく動かす必要はありません。壁や巾木に本体が直接触れていないか、ケーブルが押しつぶされていないかを確認するだけでも、余計な振動源を見つけられることがあります。
練習時間も対策の一部と考える
防振対策をしても、建物の構造や床の厚さによって伝わり方は変わります。そのため「マットを敷いたから深夜でも問題ない」とは言い切れません。特に静かな時間帯は、小さな衝撃音でも目立ちやすくなります。
集合住宅では管理規約や楽器演奏のルールを確認し、決められた時間帯を守ることが基本です。規約に具体的な時間がない場合でも、早朝や深夜を避けるとトラブルを防ぎやすくなります。子どもの練習では、毎日の練習時間をある程度固定しておくと家族側も管理しやすいです。
対策は「演奏音」と「振動」を分けて考える
スピーカーの音が大きいなら、音量を下げる、ヘッドホンを使う、壁から離すといった対策が中心です。一方、ペダルや打鍵の振動なら、防振マットやインシュレーター、設置の安定化が中心になります。
ヘッドホン=演奏音への対策、防振マット=床へ伝わる振動への対策、と役割を分けると考えやすくなります。
「防音」という一言でまとめてしまうと、対策がずれやすくなります。何が隣室や階下へ届いているのかを想像し、原因に合った方法を組み合わせることが大切です。
ペダル音対策グッズを選ぶときのポイント

市販の防音・防振グッズは種類が多く、価格差もあります。ペダル音が気になる場合は、単に「防音」と書かれているかではなく、どの音を減らすための商品なのかを確認すると選びやすくなります。
薄いカーペットと防振材は役割が違う
薄いカーペットは床の傷防止や軽い接触音の低減には使いやすい一方、床へ伝わる振動を十分に抑えられるとは限りません。ペダルを踏んだときの「ドン」という衝撃が問題なら、防振性能を意識した製品のほうが目的に合います。
ただし、商品説明に数値があっても、実際の効果はピアノの重量、床材、建物構造、設置方法で変わります。「これを敷けば絶対に階下へ聞こえない」と考えず、複数の対策の一つとして使うのが現実的です。
柔らかすぎるものはペダル操作を不安定にすることがある
防振のために厚く柔らかい素材を敷くと、電子ピアノ本体がわずかに揺れたり、ペダルユニットが沈み込んだりすることがあります。特にペダルアジャスターがある機種では、マットを敷いた後に再調整が必要になる場合があります。
選ぶときは、防振性能だけでなく、ピアノの重量に耐えられるか、脚とペダル部分を安定して支えられるかも確認してください。大型の据え置き型は重量があるため、移動や設置は無理をせず複数人で行うほうが安全です。
まず設置と踏み方を直してから買い足す
ペダル音が気になると、すぐに高価な防音用品を追加したくなります。しかし、アジャスターが浮いている、本体が壁に触れている、足をペダルから離して踏みつけているといった原因なら、道具を増やす前に改善できる可能性があります。
設置の確認→踏み方の確認→必要なら防振用品を追加という順番にすると、不要な出費を減らしやすくなります。それでも階下への振動が気になる場合は、専門の防音業者に相談する方法もあります。
子どものピアノ練習でペダル音が大きいときの確認点

子どもがペダルを使い始める時期は、足が床やペダルに十分届かず、姿勢が崩れて音が大きくなることがあります。「静かに踏んで」と注意するだけでは直りにくく、身体のサイズに合わせた環境づくりが必要です。
足が届かないなら姿勢の問題を先に解決する
かかとを床につけるのが基本でも、小柄な子どもでは物理的に届かない場合があります。無理に足を伸ばすと、お尻が椅子の前へずれ、上半身まで不安定になります。その状態でペダルを踏むと、脚全体を落とすような動きになりやすいです。
ピティナの指導者向け記事でも、小さい生徒のペダル練習について、足台を使いながらかかとを付けてつま先で踏む練習例が紹介されています。実際のペダル操作が難しい年齢では、補助ペダルや足台を使う方法も検討できます。
「静かに」ではなく具体的な動きを伝える
子どもに「うるさいから静かに踏んで」と言っても、何を変えればよいかわからないことがあります。「かかとは床につけたまま」「つま先をペダルから離さない」「戻すときも足で支える」のように、一つずつ動作を伝えるほうが理解しやすいです。
先生のレッスンでペダルを使っているなら、自宅で音が大きいことを伝え、座る位置や補助ペダルの高さも見てもらうとよいでしょう。ペダルの技術は演奏表現の一部なので、騒音対策だけでなく正しいフォームの確認にもつながります。
急に音が大きくなった場合は子どもの踏み方だけを疑わない
以前は静かだったのに、ここ最近だけギシギシ鳴るようになった場合、子どもが強く踏むようになったことだけが原因とは限りません。電子ピアノのアジャスターがずれた、床との接触状態が変わった、ペダル側の部品に変化が出た可能性もあります。
本人に何度も注意する前に、大人がペダルだけをゆっくり踏んで同じ音が出るか試してください。誰が踏んでも同じ場所で異音がするなら、設置や楽器側を確認したほうがよいでしょう。
修理や点検を依頼したほうがよいペダル音の目安

ペダルには多少の操作音があるため、音がするだけで修理が必要とは限りません。ただし、音の変化と同時に動作の異常がある場合は、放置せずメーカーや販売店、調律師へ相談したほうが安心です。
以前にはなかった異音が急に出た
購入時から一定の小さなコトコト音がするなら構造上の音である可能性がありますが、数年使っていて突然キーキー、ギシギシと鳴り始めた場合は状態が変わっています。家具の移動や模様替えの直後なら、まず設置状態を確認します。
設置を直しても変わらない、音が日ごとに大きくなる、特定のペダルだけ鳴るといった場合は、無理に分解せず点検を依頼するのがよいでしょう。
ペダルの効き方や戻り方にも異常がある
異音に加えて、音が伸びない、踏んでいないのに伸びる、ペダルが戻りにくい、途中で引っかかる場合は、単なる騒音問題ではありません。電子ピアノではケーブル接続やペダルユニットの不具合、アコースティックピアノでは連結部分や内部機構の調整が関係することがあります。
カワイのサポートでも、電子ピアノのペダル効果に異常がある場合はケーブル接続を確認し、それでも改善しない場合は修理を案内しています。機種ごとの確認方法があるため、まず取扱説明書やメーカーFAQを見ると安全です。
本体が揺れる・がたつく場合は使用前に設置を見直す
ペダルを踏むたびにピアノ全体が揺れるなら、音だけでなく演奏の安全性や操作性にも関わります。脚の固定、床の水平、アジャスターの高さ、マットの沈み込みなどを確認してください。
調整しても安定しない場合は、自分でネジや内部機構をむやみに触らず、購入店やメーカーへ相談するのが無難です。特に大型の電子ピアノやアコースティックピアノは重量があり、持ち上げて確認する作業には危険があります。
ピアノのペダル音がうるさいときは「故障・踏み方・振動」を分けて対策しよう
ピアノのペダル音がうるさいと感じたら、まず「コトンという正常な操作音」「ギシギシ・キーキーという異音」「ドンと床へ伝わる振動」のどれに近いかを確認しましょう。原因を分けるだけで、取るべき対策がかなりわかりやすくなります。
電子ピアノでは、ペダルアジャスターの接地、本体の安定、壁との距離、防振マットなどを確認します。踏み方では、かかとを床につけ、足をペダルから離さずに操作すると衝撃音を抑えやすくなります。アコースティックピアノで急な異音や踏み心地の変化がある場合は、自己判断で潤滑剤を使わず、調律師や修理窓口へ相談してください。
集合住宅では、ヘッドホンだけで安心せず、床へ伝わる振動も意識することが大切です。設置を整え、踏み方を見直し、それでも気になる場合に防振用品や点検を追加するという順番なら、原因に合った対策を取りやすくなります。


